中古計測器の選び方 — オシロスコープ・テスターを賢く買う
計測器は「業務用の中古」が狙い目のジャンルです。企業や学校で使われていた測定器は、個人には手が届かなかった性能のものが、更新にともなって中古市場へ流れてきます。賢い買い方をまとめました。
なぜ中古計測器はお得なのか
業務用計測器は、そもそも長期使用を前提に頑丈に作られています。校正・保守されて使われてきた個体も多く、「古いが素性が良い」ものに出会える確率が高いのです。型落ちによる値下がり幅も大きく、性能あたりの価格で見ると新品入門機を上回ることがしばしばあります。
オシロスコープを買う
オシロスコープは中古選びの代表格です。
- 帯域: 電子工作・オーディオ用途なら20〜100MHzで十分。マイコンのデジタル信号を見るなら、サンプリング速度も確認
- チャンネル数: 2chが基本。入出力を同時に見るのが測定の基本形です
- アナログかデジタルか: デジタル機は波形の保存・単発現象の捕捉が得意。アナログ機は操作がシンプルで、輝線の味わいに根強いファンがいます
- 確認ポイント: 全チャンネルの表示、各レンジの切替、プローブの付属有無(プローブは意外と高価です)、校正信号での波形確認
ブラウン管のアナログオシロは、経年で輝度が落ちている個体があります。画面の明るさは店頭で必ず確認を。
テスター・電源・その他
- テスター: 消耗はリード棒とロータリースイッチに出ます。導通ブザーとレンジ切替の動作確認を
- 安定化電源: 出力電圧の安定性と、電流制限つまみの動作。端子の焼けは酷使のサイン
- ファンクションジェネレータ・周波数カウンタ: 出力・表示の確認ができれば、趣味用途には十分なことが多いジャンルです
「校正」との付き合い方
業務の測定には定期校正が必要ですが、趣味の用途なら「校正切れ」を恐れすぎる必要はありません。相対比較(変化を見る)が主目的なら実用上の支障は小さいからです。絶対値の精度が欲しい場合は、校正済みのテスターを基準に突き合わせる方法もあります。
ただし安全に関わる耐圧・絶縁の劣化は別問題。高電圧を扱う測定では、プローブとリードの状態に気を配ってください。
道具は仕事をつくる
測定器が増えると、できる実験と直せる故障が増えます。「見えなかったものが見える」投資は、趣味の質を確実に引き上げます。まずは中古の2現象オシロから——世界が変わりますよ。
計測器やパーツとの出会いは、館内の店舗やラジデパの商品一覧でどうぞ。
