コンデンサ入門 — 種類と選び方、表記の読み方
抵抗とならぶ基本部品、コンデンサ。電気を蓄えて放す、それだけの部品なのに、種類の多さが初心者を悩ませます。この記事で「種類の使い分け」と「表記の読み方」を押さえましょう。
三大勢力の使い分け
工作でよく使うのは、この3種類です。
1. 電解コンデンサ — 大容量担当。電源の平滑やデカップリングに使います。円筒形で、極性があるのが最大の注意点。マイナス側に帯の印刷があります。逆に付けると壊れ、最悪破裂します。耐圧(V表記)にも余裕を持たせましょう。
2. セラミックコンデンサ — 小容量・高周波担当。ノイズ取り(パスコン)の主役です。極性はなく、小さくて安い。ICの電源ピンのそばに0.1µFを置く——回路図でおなじみの「おまじない」はたいていこれです。
3. フィルムコンデンサ — 音質・精度担当。特性が素直で歪みが少なく、オーディオの信号経路やタイマー回路の時定数など「質」が問われる場所で活躍します。極性はありません。
「104」の読み方
小型コンデンサには数字3桁の表記がよく使われます。読み方は抵抗のカラーコードと同じ発想で「数字・数字・ゼロの個数」、単位はpFです。
- 104 → 10 に 0 を4個 → 100,000pF = 0.1µF
- 103 → 10,000pF = 0.01µF
- 473 → 47,000pF = 0.047µF
電解コンデンサは容量と耐圧がそのまま印刷されています(例: 100µF 25V)。
単位の関係も整理しておきましょう。1µF = 1,000nF = 1,000,000pF。慣れるまでは換算表をそばに置いて大丈夫です。
選ぶときの3つの質問
店頭でもオンラインでも、コンデンサ選びはこの3つを自問すると迷いません。
- 何に使う? — 平滑なら電解、パスコンならセラミック、音の経路ならフィルム
- 容量は? — 回路図の指定どおりに。時定数用途は精度も気にする
- 耐圧は? — かかる電圧の2倍程度を目安に余裕を
とくに真空管アンプのような高電圧回路では、耐圧選びは安全に直結します。分からなければ店頭で用途を伝えて相談を——それができるのが専門店の良さです。
古い機器とコンデンサ
電解コンデンサには寿命があります。古い機器の不調は「まず電解コンデンサを疑え」がレストアの定石。膨らみ・液漏れは交換のサインです。張り替え用のコンデンサ選びも、上の3つの質問で考えれば大丈夫。
コンデンサが分かると、回路図の風景が変わって見えてきます。次はブレッドボードで、実際に手を動かしてみましょう。部品はラジデパや館内の部品店で。
