LEDを光らせる — 抵抗計算と最初の回路
プログラミングの世界に「Hello World」があるように、電子工作には「LEDを光らせる」があります。部品3つでできて、電気の基本が全部詰まっている——最初の回路として、これ以上の教材はありません。
用意するもの
- LED 1個(好きな色で。まずは赤が扱いやすい)
- 抵抗 1本(後述の計算で選びます。定番は220〜330Ω)
- 電池ボックス(単3×2本 = 3V)またはブレッドボード用電源
- ブレッドボードとジャンパー線
全部そろえても数百円。1Fの部品店(サンライズ、パーツランドなど)で「LEDを光らせたい」と言えば一式選んでもらえます。
なぜ抵抗が必要なのか
LEDは電流を流しすぎると一瞬で壊れます。そこで電流制限抵抗を直列に入れて、流れる電流を適量に絞ります。これがこの回路の心臓部です。
計算はオームの法則そのもの。
抵抗値 = (電源電圧 − LEDの順方向電圧) ÷ 流したい電流
例: 電源3V、赤色LED(順方向電圧 約2V)、電流10mA(0.01A)なら——
(3 − 2) ÷ 0.01 = 100Ω
計算値ちょうどの抵抗がなくても大丈夫。大きめに寄せるのが安全側です(少し暗くなるだけ)。220Ωを選べば約4.5mA。入門用としては十分明るく光ります。
なお順方向電圧はLEDの色で変わります。赤・黄が約1.8〜2.2V、緑・青・白が約2.8〜3.4Vが目安。青や白を3V電源で光らせるときは、抵抗は小さめ(100Ω前後)になります。
組んでみる
- LEDの足を確認: 長い方がアノード(+)、短い方がカソード(−)です
- ブレッドボードに、電源+ → 抵抗 → LEDアノード、LEDカソード → 電源− とつなぐ
- 電源を入れる。光ったら成功!
光らないときのチェックリスト:
- LEDの向きが逆(最頻出。差し替えれば直ります)
- 接触不良(ジャンパー線とブレッドボードの列を確認)
- テスターで電源電圧を確認
「原因を一つずつ潰して、光った瞬間」の気持ちよさが、電子工作の原体験です。
ここからの広げ方
- 抵抗値を変えて明るさの変化を確かめる(オームの法則の体感)
- スイッチを入れて手動制御 → マイコンで自動制御へ
- 点滅回路(マイコンの「Lチカ」)に進めば、プログラミングとの合流点です
